About

Aboutわたしたちについて

代表の画像
西出 悟SATORU NISHIDE
開発のイメージ画像

開発に至った想い

株式会社西部海苔店 (にしべのりてん) は大正13年に乾海苔問屋として創業した海苔屋です。現在、弊社は海苔問屋業から業務用海苔加工メーカーへの業態転換をしたことにより、外食産業や寿司総菜向けの業務用海苔製造販売を営んでおります。

私がこの業界に入った二十数年前、テレビで昆布のエキスを使用した化粧品の通販番組を見たことがありました。 その通販番組を思い出しては”海苔”からでも化粧品が製品化できるのではないかと夢を語っておりました。

しかし、2020年3月頃から世界を巻き込んだ新型コロナウィルスの蔓延が夢から現実への転換期となります。

特に2020年4月以降から外食関連得意先様から弊社への受注が激減し、自社工場の稼働も停止せざる得ないという未だかつて経験した事の無い状況に追い込まれました。私自身も大きなショックを受けました。 しかし、コロナ前の日々では多忙で割けない時間がそこには十二分以上にありました。

この毎日持て余している時間を有効に後悔無く使おうと前向きに捉え、夢である化粧品開発にこの際チャレンジしてみよう!と思い切って行動に起こしました。

開発のイメージ画像
開発のイメージ画像
開発のイメージ画像
開発のイメージ画像

買い手がつかない海苔の再利用

昨今の海苔業界は、温暖化による天候不順により雨が少なく、その結果、海水温が上昇し海中の栄養不足が慢性に起こっています。

海苔生産の最盛期でも色落ちした海苔が多くみられる時もあり、そのような下級海苔(裾物海苔)は買い手がつかず廃棄されるという現実があります。

海苔の生産者にとって一生懸命生産したものを廃棄するのは経営や作り手の心にも大きな痛手となります。海苔の生産にはかなりの労力と時間、お金が掛かり廃棄は避けたいですが、昨今の環境を考えますと、買い手がつかない海苔が必然的に生産されてしまう海況になっていると感じます。

このような質と量の不安定な生産状況で、生産者の後継者問題にも発展しているのが現状です。

化粧品開発を色々な方々に相談をし、抽出方法を研究していく中で、色落ちした廃棄レベルの海苔の方が良質海苔よりポルフィランが多く含まれているが事がわかりました。

入札で買い手がつかない海苔は食品では需要が無くても、化粧品として注目を浴び、食用だけではなく美容にも欠かすことができないものとして皆様に日常から海苔をもっと身近に感じて頂けましたら、廃棄する海苔が少しでも減り、海苔業界生産者を支える力になればという切なる思いがございます。

開発のイメージ画像
開発のイメージ画像

近畿大学との産学連携

化粧品開発の共同研究について近畿大学へ打診させて頂き、近畿大学薬学部の多賀教授とお会いする機会を頂きました。 初対面ではございましたが、海苔の業界や今後の見通し、海苔の産地と香り等のお話をさせて頂き、教授からも海苔の可能性のお話をたくさん頂戴いたしました。全く未知である異業種への参入ですので右も左も分からない状況ではありましたが、多賀教授との面談時間が大変新鮮で楽しく“海苔成分から作った化粧品”の今後の可能性を感じ、近畿大学薬学部との産学連携で海苔化粧品の共同開発をする契約をして頂きました。


開発のイメージ画像